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アブダビの売買が減っていないのは、新しい2つの島の分譲のおかげ

2026-10-19 ・ 文: 0xkaz(運営者) ・ 数字は記事の日付時点

週次市況を見ると、アブダビの住宅の売買は前年とほぼ同じ数で推移している。ドバイが4割近く減っているのと比べると、アブダビは強く見える。でも中身を分けると、まったく違う姿になった。

2つの島を除くと、アブダビも2割以上減っている

直近3ヶ月(2026年7月20日〜10月19日)の住宅の売買を、1年前の同じ期間と比べた。

直近3ヶ月1年前増減
アブダビ全体7,0557,384-4%
Hudayriyat Island と Al Jurf1,643329約5倍
それ以外のエリア5,4127,055-23%

アブダビ全体の数字を支えているのは、新しく分譲が始まった2つの島だけだった。それ以外のエリアは、ドバイの完成済み物件(-26%)とほぼ同じペースで減っている。

増えた分は、ほぼすべてデベロッパーの分譲

2つの島の売買は、ほとんどが完成前のオフプランで、デベロッパーから直接買う分譲(primary)だった。

エリア3ヶ月の売買うち分譲平均価格(AED)
Hudayriyat Island1,3581,300848万
Al Jurf285281402万

Hudayriyat Island では、Hudayriyat Golf Estates のタウンハウス(732件)とヴィラ(271件)が大半を占める。Al Jurf は Qasr Al Jurf の Phase 3B(253件)だ。どちらも平均価格が400万〜850万ディルハムの高価格帯で、アブダビの普通のマンション市場とは別の買い手が動いている。

ドバイはオフプランの落ち込みが大きい

同じ期間のドバイは、オフプランが 39,988件 → 22,897件(-43%)、完成済みが 12,741件 → 9,419件(-26%)。ドバイの減少は、新規販売の勢いが落ちたことが大きい。アブダビは、大型の分譲が2つ重なったことで、その落ち込みが見えにくくなっている。

価格は別の話

価格指数(同じプロジェクト・同じ間取りで比べたもの)では、アブダビは前年比 +7.8%、ドバイは -0.2%。アブダビの価格はまだ上がっている。Al Reem Island(+10.7%)や Al Raha Beach(+13.7%)など、取引の多い既存のエリアでも上昇が続いている。売買の件数が減っても、価格はまだ下がっていない。

私の読み方

アブダビの「売買が減っていない」という見出しは、2つの大型分譲を差し引いて読む。既存のエリアだけを見ると、買い手は1年前より2割以上少ない。価格が上がっている間に件数が減るのは、ドバイで価格が下がり始める前にも見えた形だ。アブダビの既存エリアで、この先の数ヶ月に価格の伸びが鈍るかどうかを見ていく。

投資判断の参考情報であり、助言ではありません。 数字の作り方(分析の方法)

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出典: Dubai Land Department(DLD Open Data。2025年以前のドバイ売買は Dubai Real Estate Data による DLD オープンデータの再配布版、CC BY 4.0)、Abu Dhabi Real Estate Centre、FRED・NY連銀・米財務省ほか。投資判断の参考情報であり、助言ではありません。分析の方法